監督は『あんにょんキムチ』(99)以降、『童貞。をプロデュース』(07)、『あんにょん由美香』(09)など独特のアプローチで個人と時代とをつなぎ、 ゼロ年代のニッポンを映し続けてきた松江哲明。

「いま、この東京の姿を記録しておきたい」と、どしゃ降りの雨のなか撮影を敢行。第22回東京国際映画祭「日本映画・ある視点部門」作品賞を受賞した『ライブテープ』(09)につづき、撮影に近藤龍人(『海炭市叙景』『さや侍』)、録音に山本タカアキ(『SR サイタマノラッパー』)。

そして、完成したのは松江哲明監督作品史上もっとも瑞々しく、もっとも暴力的な映画だ。見えない放射能の影に怯えながら、モヤモヤしながら、揺れながら。それでもこの街で生きていく私たちのいま。2011年12月、この街の夜は『トーキョードリフター』とともに明けるのだ!